【体験談】通信制から国立大学に受かった話

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ノートをとる男性の写真 通信制

こんにちは、あーとんと申します。
私は通信制高校から現役で理系の国立大学に合格することができました
今回は受験までの自分の勉強進度(体験談)と、高校生のうちにやっておいたほうが良いことをご紹介します。
この記事を読んでほしい対象の方は次の通りです。

・大学進学のために高卒認定を取得しようかと考えている方
・通信制高校から国公立大学、難関私立大学に進学したい方
・単純に通信制からどうやって国立大に合格したのか知りたい方

また、こちらの記事は具体的な体験談を交えたものになっています。
手っ取り早く大学進学するための作戦を知りたい方はこちらの記事をどうぞ!

【経験者は語る】通信制高校から大学進学するための方法
通信制から大学進学したい人が今すぐやるべきことを経験者の私が本気で考えました。通信制高校からでも大学進学はできます。あきらめないで通信制高校の利点を生かしながら受験戦争を戦いましょう。

01不登校の中学生時代

不登校の原因:起立性調節障害

私が通信制高校へ進学した理由は、中学生から続いていた「起立性調節障害」のためです。
これは思春期に発症しやすい発達障害の一つで、以下のような症状が特徴的です。

・朝起きるとめまい、吐き気で立っていられない
・寝ている状態から体を起こすと著しく血圧が低下し、顔面蒼白になる
・朝食を食べられない ・しかし昼過ぎには体調がよくなり、元気になる
・たとえ朝しっかりと起きたとしても夜は不眠が続く

このような症状で、私は実際に起立性調節障害と診断されました。
中学2年生あたりからこの症状に悩まされ、私はだんだんと学校へ通うことができなくなってしまいました。
通信制に通っている、通っていた人の中でもこのような状況の方は多いのではないかと推測します。

中学生の時の成績:悪くはなかった

さて、私の中学生時代の成績はどうだったかというと、そこまで悪くはありませんでした。
なぜなら、勉強は自分でしていたからです。
特に英語や数学を中心に勉強していたため、教科の偏りはすごかったもののある程度の成績は取れていました。
もし、不登校の中学生で今この記事を読んでくれている方がいれば、私はこうアドバイスします。

学校に行けなくても、将来が不安で死にたくなっても、勉強すれば自己肯定感が高まって良い方向に進むことが多い。絶対に将来役に立つから教科書を開いてみてほしい、と。



02何とか進学した公立高校

中学の頃の先生のご厚意もあって、高校1年生では県内でもそこそこ有名な全日制の国際科に進学することができました。といっても英語ができれば入れる入試で、正直この頃は英語しか勉強していなかったので、まさか自分が理系大学生になっているとは夢にも思いませんでした。

高校1年生の時の成績:得意科目ができた

さて、この記事を読んでくれている方は高校1年生の時私がどのくらい勉強できたのか、そしてどのくらい勉強できれば国立大に受かるのかということが重要だと思うので各教科どのくらいできたのかを分析してみました。

現代文:「現代文は運」だと本気で思っていました。定期テストでは点が取れるのに模試では点が取れない典型です。
古文:意味不明。テストも理解せずに暗記で挑んでいたので実力は0に等しいです。
数学:ある程度できました。進研模試で偏差値60くらいの記憶があります。
英語:かなり得意でした。この時点でセンター試験7割くらいの点数はあったと思います。
社会(地理):苦手ではありませんでしたが嫌いでした。 理科(生物基礎):ある程度できました。偏差値55くらい。

この時は高校が国際科だったこともあり、英語の成績は一般的な高校生に比べて高かったです。
しかし英語が(学年のわりに)よくできたこと以外、本当に偏差値50付近の学生でした。

そして、この時に英語が得意になっていたことが大学受験において確実に良い影響を与えることになります。

高校1年生の頃にやっておくべきこと

高校一年生の頃にやっておいたほうがいいことは次の通りです。

・何か一つでも自信のある得意科目を作ること。
・その得意科目の勉強を学校の進度に合わせずに進めること(センター試験7~8割を目標にするとよいです◎)



03そして通信制高校へ

起立性を隠し、朝はしんどかったものの無理して通っていた高校1年生でしたが、秋ごろから再び体調を崩し始め、全日制の高校に通えなくなってしまった私は2年生から通信制高校に転学しました。単位は先生方のご慈悲によりある程度引き継ぐことができたので、卒業が遅れることはありませんでした。

高校2年生の時の成績:理系に転向しました

さて、通信制に進んだのはいいものの、いままで国際科のプログラムのせいでまともに勉強できなかった数学を勉強し始め、数学の楽しさに気づきます。春の時点で一念発起して理系になることを決意していました。
高校2年生の学習進度は次の通りとなっています。この1年は今までにないほど勉強し、何とかしてこの学歴を消し去ってやろうとだけ考えていました。笑

現代文:ノータッチ、勉強していません。
古文:こちらもノータッチ、1年生の時に植え付けられた苦手意識は取れませんでした。
社会:ノータッチ。そもそも受験に必要なのかどうか知りませんでした。
数学:2年生終了時点で数学Ⅲの複素数平面以外は終了していました。河合全統模試で偏差値65くらい。
英語:あまり勉強していませんでしたが、1年生の頃に培った英語力で英字新聞(Japan Times)を購読していました。同模試で偏差値70越えを達成。
物理基礎&物理:独学が一番きつかった科目、力学、波動、熱力学、電磁気の順に進め、2年生終了時点で電気の途中(コンデンサーあたり)でした。
化学基礎&化学:こちらもかなりきつかった科目。理論化学、有機化学分野をそれぞれ教科書の基礎例題レベルまで終わらせました。

一日の学習時間:約8時間強
このような感じでした。特にきつかったのは物理と化学です。本当にゼロからのスタートだったので、加速度の定義から躓いてばかりでした。
それが今では以下のような解説ページを作成しているので、人生何があるかわかりませんね。

ゼロから物理ー高校物理解説まとめ
「ゼロから物理」と題してAtonBlog内の物理解説のページをまとめています。 2021年末までには高校物理範囲を完成させる予定です。 まだまだ鋭意更新中!

高校2年生の頃にやっておくべきこと

2年生の頃にやっておいたほうが良いことは次の通りです。

・数学、英語で後れを取らない(偏差値50を切らない)ように学習する。
・得意科目は受験範囲を確実に終了させて3年生から問題演習に移れるようにする。
・理科、社会科目の基礎は一通り終了させる。
・勉強に対する体力をつける。(だいたい一日5時間以上集中できるようになっていると良いです◎)

043年生:本格的に受験勉強開始

2年生終了時点で理系科目に関してある程度の学習は終わっていたので、まだの範囲を素早く終わらせ、問題演習に移りました。3年生前半で特に意識したことは、

・得意科目は本当に得意か?
・未履修の範囲はないか?
・センター科目(国語、社会)はいつから始めるか?

ということです。得意科目で安定して高得点を取れるように、常に自分の実力を志望校と照らし合わせて勉強していきます。

高校3年生の時の成績:とにかく問題演習&基礎力の確認

この頃はもう一般的な高校生より学習が進んでいることを理解していたので、通信制最大の強みである「学校に行かなくてよい」という利点をフルに活用して一日を勉強に費やしていました。
特に単位制で、2年生までにほとんどの卒業単位を取得していたのでこのようなことができました。通信制さまさまですね。
ここからはいかに素早く履修範囲を終了させるかが合格のカギになってくるので、私がどのくらいのペースで履修範囲の学習を終えて問題演習に入ったかを示します。

・数学、英語:3年生開始時点で終了済み
・物理:3年夏休み後
・化学:3年夏休み後
・古典:3年夏休み
・地理:3年冬休み

特に3年生の夏休みは履修範囲を終わらせる最後の追い込み期だと思って、地理(センターのみ使用)以外の科目を終わらせることに全力を注ぎました。 終了次第計画を立てて、問題演習に移ります。すべての範囲が終わっていなくても、できるところから問題演習を始めましょう。

高校3年生の前半にやっておくべきこと

さて、最後は3年生の夏休み前までにやっておいたほうが良いことです。

・数学の基礎問題集を終わらせる(学校配布のものでよいです)。
・英語の長文問題を必ず週に1問以上解く。
・毎日単語帳を見る癖をつける
・センター科目を少しずつ学習し始める。



05最後に:通信制に通う人たちへ。

このような学習ペースで、私は国立の理系へと現役合格を遂げました。
通信制高校に通う理由、通わなければならなかった理由は十人十色、それぞれあると思います。
しかし通信制の高校に通い、なおかつこの記事を読んでくれている方はかなり勉強に対するモチベーションが高いのでしょう、素敵です。あなたなら大丈夫です。

学校に通わないでも勉強はできます。勉強をすることができる能力は立派な人材価値となります。それに、通信制高校って、めちゃくちゃ時間あるじゃないですか。

私はそれをたまたま勉強に捧げてみたらいわゆる学歴という価値を手に入れることができただけにすぎません。
普通の高校生より時間はあります。いろんなことにチャレンジしてみましょう。チャレンジしたなら極めるつもりで、生涯成長するつもりで。

真剣に取り組めばきっと普通の高校生に負けない、卑下してきた人たちなんかに劣らない、立派な大人になれると思いませんか。

私はそう思って、これからもいろいろなことにチャレンジしようと思います。

ではでは。