学校でクラスには必ず一人は、優秀で教えるのがうまい人っていますよね。
今日はそんな人がなぜ教えるのがうまいのか、そしてどうしたら勉強を教えるのが上手になるのかを考えてみたいと思います。
教える際の注意点やコツを紹介しているので、将来家庭教師や塾講師をバイトでしたいという人、教育者になりたい人は必見です。
勉強を教えるとは何か
まずは、勉強を教えるとは何かについて考えていきます。
私は、勉強を教えるとは次のようなことだと考えています。
・相手がわかるレベルから初めて、論理に飛躍がないように説明する
・時には厳密さよりも感覚を大切にする
・常に根拠を持って話す
・先のことを見据えて、関連知識を交えて話す
これらができる人は一般に、「教えるのがうまい人」といわれるでしょう。
例えばめちゃくちゃ優秀で頭がいい人でも、教えるのがうまいとは限りません。
なぜならそういう人は自分が「当たり前」だと思っているレベルが一般人のそれと乖離していることに気づかず、論理が飛躍してしまうことがあるからです。
つまり、教えるのがうまい人は、
常に相手の視線に立つことができ、自分とほかの人との理解度の差を受け入れることができる親切な人ということになると私は考えています。
逆に、教えるのが下手な人は、
その内容を確実に理解できていないか、相手と自分の実力の差を正確に把握できない人である。ということができそうです。
教えるときのコツ
それでは、具体的な教え方のコツを見ていきましょう。
相手のわからない部分を把握するコツ
相手がどこで詰まっているのかを適切に把握しない事には相手の目線に立つことができません。
その際に非常に困るのは、「どこがわからないかわからない」パターンです。
この場合は、具体例などを使って、「これはわかる?」「これは?」という風に一緒になってどこがわかっていないのかを明らかにする必要があります。
ここでのコツは、ずばり
・「わかっている」ところが本当に理解できているのかしっかりと確認する
・その分野の詰まりそうなポイントをあらかじめ知っておく
この3点です。
特に、その分野を初めて学習した際に自分が詰まったところや他の人に教えた経験などから、詰まりそうなポイントをあらかじめ予測できると、お互いにどこがわからないのか探る時間が減り、ストレスも軽減するためGoodです。
説明をするときのコツ
説明は、以下のようなコツがあります。
・一つ一つに具体例を用いる
・身の回りの出来事と関連付けて説明する
・感覚的な理解を大切にする
これらのコツはすべて重要です。
特に、「これができると何が良いか」ということを説明してから解説を始め、最終的に「ほらこれができた」と実演してあげることで相手の記憶に残りやすくなります。
この「できること」の説明が身の回りの出来事と関連づいているとなお良しですね。
ここで一つ例を見てみましょう。
例えば、「加速度とは何か?」という問いに関して、
とだけ答えて、「なるほど」となる人はそもそもこの質問をしません。
確かにこの答え方は厳密で正しいのですが、そこには完全に感覚が取り残されています。
わからない人にとって、感覚と一致することは非常に大切です。
ですから例えば、
と説明してあげると、なんとな~く分かった気になりませんか?
この例は、
①加速度を知ることで車の動きを予測できることを伝えつつ、②車の具体的な動きを例に挙げて説明しており、③感覚的に理解しやすい
という点において、教えるのがうまい人の教え方です。
そのうえで、加速度が速度の微分であることを説明するには、
と説明してあげれば良いわけです。
まとめ
いかがだったでしょうか?
教えるのがうまい人と下手な人の差、そしてうまい人が意識しているコツについてお話ししました。
教えるのが上手になりたい!と思う人は、
②自分の考えていることを論的に説明できること
③その分野についてしっかりと学習し、どんな質問にも答えられる自信があること
が必要です。
自信をつけるためのその他の勉強法、独学法については以下の記事を参考にしてください。
それでは、この記事を読んでくれた人が少しでも教えることに関して上達してくれますように。